若き男子は本書を読んでセックスしまくれ ー あまから人生相談/マツコ・デラックス

ヒトという生物は、元来クズです。
クズなくせにクズの自覚がないために大きな悩みを抱えることになるわけです。
悩みを手放す唯一の方法は、自身のクズ認定しかありません。だけど、自分がクズだなんで微塵にも思わないことが、ヒトの人生をドラマティックにする原因だったりもするのです。

マツコ・デラックス著の「あまから人生相談」は、クズな女性からの人生相談にマツコ女史がお答えするという一冊です。
本書は、レディースコミックの連載が書籍化されたものです。なので質問の送り主は、当然レディースコミックの読者です。ですから、その質問のクズっぷりは半端ありません。

例えばこんな感じです。

  • 見栄っ張りで借金してママ友におごります。もう、借金で首が回りません。どうしましょう?(37歳主婦)
  • 彼の借金を立て替えたけど、また借金をしています。このままでは結婚できません。どうしましょう?(38歳)
  • ママ友ができません。どうしましょう?(33歳)
  • 彼氏がいるけど、他の男性ともセックスしまくりたい。どうしましょう?(29歳OL)
  • 彼氏の存在を話したら、同僚の女性に嫌がらせをされます。どうしましょう?(32歳会社員)

などなど、、、

ヒトの悩みなんてものは、ほとんどがテンプレート化されていて、「私はとても良い人なのに、あいつがクズ過ぎてどうにもなりません。どうしましょう?」です。本書の悩みの大半もこのテンプレート通りです。

で、マツコ女史の解答なのですが、バッサバッサと斬りまくるという展開を期待して読むと、案外そうではなくて少し肩透かしを食らってしまいます。
西原理恵子の「生きる悪知恵」的な解答を期待して読む方は、かなりの物足りなさを感じてしまうでしょう。
「生きる悪知恵」は、解答の実用性よりも、エンターテイメント性に重きをおいて書かれていますが、「あまから人生相談」は実用性の高さに重きをおいている印象です。

マツコ女史はニューハーフですので、かなりの差別や迫害を受けて生きてきたはず。ですから、突き放した解答をしている時でさえも、質問者が心に傷を負わない言い回ししています。そんな配慮が物足りなさの原因でもあるのですが、質問者は真剣に悩んでいて、マツコ女史は真剣に解決しようという姿勢が好感度大です。

例えば、「彼氏がいるけど、セックスしまくりたい」という質問の女性には、次のように回答しています。

こうした性に奔放に生きる女性は、そうしたくてもできない男性に糾弾され、女性からもジェラスの対象になりやすく、それ相当の覚悟が必要なのよ。つまりは、社会的に安定しながら、一方で奔放な性生活も楽しみたいということは、図々しい、虫が良い話ということ。
手当たり次第ヤりまくっている女は、一見快楽を貪っているだけにも見えますが、その裏にある虚無、刹那、慟哭を忘れちゃダメよ。それでも、色に生きる気持ちを抑え切れなくなったら、茨の道に進みましょう。

ヒトは欲望と理性の間を行ったり来たりして生きていきます。心に揺れがある時は欲望に大きく触れそうになります。
ヒトは元々がクズですし、さらに元を手繰れば、我々はケモノですから、欲望のままに生きることを止めることはできません。ただ、欲望に生きた時は、本人にはそれなりの苦痛も与えられるのです。苦痛が与えられることを理解できてないから苦しむわけです。

いや〜、ヒトって本当にクズですね。

本書は「生きる悪知恵」を読んだけど「何の役にも立たん!」と思った方にオススメです。多くの若き女性が抱く悩みはきっと本書にあるし、心が楽になる解答も本書にはあります。
煩悩、差別、ゲスな彼氏(夫)にお悩みの方は、是非ともご一読を。

それではさようなら。

この先はキモオタ専用

あと、モテない男性諸氏にも読んでいただきたい。
本書を読むと、それなりに女性という生き物が理解できます。若い男子が思う以上に、女性は誰かに頼りたくて、ステキなセックスしたいと思っています。
逆に言えば、頼り甲斐があってステキなセックスをしてくれそうな風体であれば、モテモテ確定ということなのですよ。

どんなに美人でも、心の蓋を開ければ、異臭を放つ悩みやコンプレックスが満載なのです。
ただ、お前らみたいなクズなキモオタには、フタの中身を絶対に公開しないだけ。

「あんな美人が、、、」などと、外見ばかりに気を取られているから、お前らはモテないんです。ゲームばっかりやってないで、外に出て手当たり次第ナンパしまくれ。
間違ってもソーシャルネットワーク上の偽りの自分を使ってネットナンパをしてはなりませんよ。

傷ついたっていいじゃん。だってクズなんだから、、、美人には罵詈雑言を言われ放題なのがデフォルトなのです。マイナススタートのデフォルト値をインクリメントし続けてオーバーフローさせやがれってんだ。

そして、女子の話をしっかりと聞いて、心の叫びをしっかり受け止めるのです。
女子の心の叫びを受け止められるようになったら、お前らクズなキモオタはモテモテ男子に大変身できます。

自分がクズだと思えれば女子に対して、とても優しくなれるのですよ。クズなくせして第三者に威圧的な態度をとってはいけません。もちろん相手もクズだということも、深く心に刻んておく必要もあります。

そしたら、日本の少子化問題は一気に解決。
経済面は心配しなくても絶対に大丈夫!我らが安倍首相がきっと解決してくれすはずです。きっと、たぶん、、、

なので、本書を若き男性の必読図書に認定します。

キモオタ諸君、それではさようなら。