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なぜマッキンゼーの人は年俸1億円でも辞めるのか?/田中裕輔

刺激的なタイトルと内容はあまり関連がない。高給を捨ててまでもマッキンゼーを辞める理由を本書に求めると肩透かしを食らうことになる。

筆者はECサイトロコンド」を運営するジェイドの代表取締役田中裕輔氏。

本書で書かれていることは、筆者の「私→マッキンゼー→コロンド」という遍歴の体験記だ。社会人の基本的思想として役立つことも書かれてはいるが、万人向けの仕事術や処世術的といった内容とは言えない。
体系的にコンサルタントの知識が記載されているのではなく、筆者の経歴からトピック的にコンサルタントの知識がおまけ程度に記載されている。

筆者は、若手にビジネスマンや大学生に読んでもらいたいという意気込みで、本書を執筆したと序章に書かれているが、「じゃあどこ?」と問われたら、書いた本人も困るのではないか。
マッキンゼーがクライアントのバリューとインパクトを最大限に追求する会社であるということは本書からよくわかった。なぜ、それが大切なのか?どのように実践するのか?といった問いには明確に答えてはいないので、本書を仕事の教科書として使うには無理がありそうであるようだ。

では、本書は誰に向けられた本なのかを考えると、これからマッキンゼー外資系のコンサルティング企業に入社したいという学生であろう。採用試験のエピソードや入社後のオリエンテーション、社風などは大いに参考になる。