養老孟司に学ぶ、成功する仕事の基本

もうすぐ6月です。新社会人も既に2ヶ月の社会経験を積みました。
社会は理不尽なことに満ちあふれていて、「ちくしょー!憤懣やるかたないぜ!」な方も多いのではないのでしょうか。
「こんな会社、もう、辞めてやる!」って思っている方は、ここは心を落ち着けてグッと我慢です。人生は長い。今、我慢することで、将来大きな成果を得ることができるはずです。焦らずにゆっくりと進んでいきましょう。

養老孟司さんの「超バカの壁」に、そんなあなたを励ます言葉を見つけました。養老氏の意見は体験にきびしいものが多いですが、その言葉は真理にあふれています。決してマイルドではありませんが、養老氏の言葉に耳をかたむけてください。

若いときは仕事に意味を求めない

養老氏曰く。

仕事というのは、社会に空いた穴です。道に穴が空いていた。そのまま放っておくとみんなが転んで困るから、そこを埋めてみる。ともかく目の前の穴を埋める。それが仕事というものであって、自分にあった穴が空いているはずだなんて、ふざけたことを考えるんじゃない。

若いときは、誰もが自身に与えられた仕事の内容に不満を覚えながら、仕事をこなしていくものです。多くのルーチンワークをこなし、経験が増えてくると、少しずつ角が出てくるのです。

角とは、仕事をこなしていくうちに覚えるワザのことのです。このワザは、その人の個性や仕事に対する姿勢が如実に現れます。前向きに仕事に取り組む人は、どんどんワザを増やしていきますが、ただ何となくやっている人が得ることができるワザは多くありません。

角が出てくると、周囲はその角をさらに鋭角にさせるように、さまざまな協力をしれくれるようになります。こうやって成長する人は、あるポイントに達すると、周囲の協力を得て急激に角が伸びていくのです。

周囲が自分の角の鋭角化に協力してくれるのは、それが自分たちにも役立つという判断からです。角が出てくると仕事のほとんどはその人が得意としている分野に限定されていきます。それは、その人がやるのが一番正確で効率が良いからです。

それが、養老さんのいう穴を埋めるということなのだと思います。
穴を埋めるには穴がなければなりません。穴を埋める仕事ができるのか周囲が理解していないうちは、さまざまな穴埋めの依頼がきます。
ここで、穴を生めることができないと判断されると、いつしか穴を埋める仕事さえもらえなくなってしまいます。

誰からもあてにされなくなることは、とても不幸です。若い頃は、意味のある仕事をやれることはありません。なぜなら、周囲があなたの存在価値、すなわちあなたが存在する意味がわからないのです。それをわかってもらうのが、穴を埋めるという作業なのです。

いじめられるのはコミュニケーションが下手だから

養老氏曰く。

いじめられるタイプは自分の筋でしか物事を理解していません。必ず「なぜ私ばかりがいろいろ言われるの」と思ってしまうのです。それは相手の嗜虐性、サド性を誘発する性質を自分が持っていると言うことでしょう。
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たとえば、その人の特徴は、相手が関心を持っているかどうかにかかわらずしゃべるということでした。しかも、ある種しゃべりのプロだから非常にきちんと長くしゃべる。これがまずい。そのときに相手の反応を見ていないのです。自己中心的なのです。その上決して強面ではありません。そういう人はたちまち大学でもいびられます。

会社や取引先でいじめられていませんか?
いじめられる人は、周囲とのコミュニケーションを取るのが下手です。自分は何を求められているのかを相手の表情や周囲の雰囲気から読み取る能力が絶対的に不足しています。

いじめられる人の典型的なパターンは、空気が読めない、主張の焦点が見えない、主張のタイミングが悪い、自身がなさそう、意見が自分目線、声が小さいなどなど、、、

コミュニケーション能力は、相手の話を積極的に聞く姿勢から育つものだと思っています。もし、自分がコミュニケーション下手だと思うなら、聞くことを9割、話すことを1割に意識して行動するとコミュニケーション能力は確実に向上します。

自分に中に原理原則を持つ

養老氏曰く。

こちらにそういう原則が出来ればどんな苦情にも答えられるようになります。原則がないのはプロではありません。死体について考えた末に死体も人間だという結論を導き出したわけです。
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死体も外科の患者さんと同じだと考える。そうすると遺族との対応も、患者の家族に対する対応と同じだと分かる。そう原則を決めると、他のことについても結論は自ずと導かれるのです。

誰もが、「しまった!言わなければ良かった、、、」という発言をした経験を持ちます。
こういう発言をしてしまう主な原因は、深く考えずにその場の雰囲気だけで意見を述べてしまうときです。これは、自分自身に原則を持たないから、先方の主張を受け入れざるを得なくなるのです。

例えば、「相手の主張を良く聞いてから、自分の意見を話す」でもかまいません。まずは、さまざまなことに原則を持ち、コミュニケーションをとっていく必要があるのです。細かいことでさまざまな原則を持つのは大変なので、まずは、大きな原則を決めましょう。大原則から小さな原則を作っていけば良いのです。

物事を判定するときには、「自分はその事象の当事者か」、「その事象は自分にとって有益か」「その事象を容認することで第三者に被害はないか」、「その事象にリスクはあるのか、ある場合、最悪のケースが発生した際にどの程度、自分に被害が及ぶか」ということまで考えられるようになれば、あなたは、間違いなく成功する人に成長するでしょう。

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「超バカの壁」から成功するために必要な言葉を三つ抽出してみました。
これらを実践することは、そんなに難しいとではありません。気持ちを少し変えるだけで実践できるようになります。

それは何でしょう?
変えるべきことは、「前向きになること」です。
私の周りにも、新社会人君が一人います。「まだまだ」を5回くらい言ってもまだ足りないくらいの仕事ぶりですが、一つだけ褒められることがあります。
それは、大きな声でしっかりと挨拶をすること。
気持ちが下向きのとき、大きな声でしっかりと挨拶してみてください。きっと前向きになれますよ。