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ひとに好かれたいと思う気持ちは悪である


人間は、誰しも自分以外の誰かに好かれたいと思って生きています。
だから、プレゼントしたり、褒めたり、優しくしたりするのです。
本当はしたくはないのに「好かれたい」という気持ちが、私たちの本心とは異なる行動に駆り立てるのです。

以下は、元早稲田大学名誉教授の加藤諦三さんが「大竹まことのゴールデンラジオ」でお話ししたことをまとめたものです。

人に好かれたいと思うことは人生の目的ではない

人に好かれようと思うと不幸になります。
なぜか?
人に好かれるための行為は、自分の本当の意思でおこなう行為ではないからです。

例えば、あなたはおにぎりをひとつもっているとします。
となりにいるひとも自分も大変にお腹が空いています。
人に好かれたいあなたはこう言います。
「僕はお腹が空いていないから、君にあげるよ」

あなたは自分の空腹を犠牲にして、おにぎりを上げました。
そして、こう思います。
「ここまでしてやったのだから、彼はきっと見返りをくれるはず」

しかし、いつまでたっても見返りが来ません。
あなたの親切は自分の意思に反してどんどんエスカレートします。
そして、あなたは疲れていき、その人がどんどん嫌いになっていくのです。
いつしか、へつらう自分が一番嫌いになります。

不満と不安

ひとは誰でも「不安」と「不満」をもっています。
「不安」と「不満」を抱えるひとは、常に不安を解消するために、不安を受け入れます。

夫の暴力に苦しむ奥さんの問題を解決するのは、とても簡単です。
そうです。離婚すれば良いのです。
しかし、奥さんが離婚を決断できません。

なぜでしょうか?
離婚後の生活が不安だからです。
離婚後の生活に困るという不安が現実になるくらいなら、夫の暴力という不満は我慢しようという心理状態になるのです。

自分が嫌いという逃避

世の中には、自分が好きではないという人が多くいます。
自分が嫌いという人の多くは、心の奥底に本当に嫌いな人が存在しています。
その人の事を、嫌いと思ってはいけない(嫌いと言ってはいけない)という気持ちが自分に向けられ、自分が嫌いという心理に置き換わるのです。

本当に嫌いな人をしっかりと意識することが、不安から解消されるスタートになります。
誰が嫌いなのか、どうして嫌いなのかをしっかりと認識することが大切です。

人に好かれたいという不安からの解放

なぜ人に好かれたいのか?
それは不安だからです。
みんなに嫌われなくないという不安が、人に好かれたいという感情になってあらわれるのです。

では、どうすれば不安を解消できるのでしょうか?
答えは簡単なのです。
それは、「自分の心にウソをつかないこと」です。
自分の不安を解消するために、自分の心にウソをついて、多くの不満を受け入れてしまいます。
不満が不満を呼び、どんどん苦しくなってきます。

不安を解消するために自分につくウソをなくすことで「安心」を手に入れることができます。
安心を手に入れた人間は、強いのです。
安心を持つ人間は「持つ」必要がありません。
お金も権力も名誉も必要なるなるのです。

安心を手に入れたいのなら、自分にウソをついてはいけません。