読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

なぜ、ノウハウ本を実行できないのか/ケン・ブランチャード

なぜ、ノウハウ本を実行できないのか―「わかる」を「できる」に変える本

なぜ、ノウハウ本を実行できないのか―「わかる」を「できる」に変える本

ビジネス本には、さまざまな成功法則が書かれている。
しかし、ビジネス本を読んで「成功した!」という体験談はあまり聞かない。
成功しない理由はたった一つ、単に書かれていることを実践しないからだ。
多くの人は、読み終わったビジネス書を真剣に実践することなく、新しいビジネス書に移っていくのだ。
実践できないのは、けっして読者に責任があるのではない。また、書いた側が無責任というわけでもない。

では、なぜ実践できないのだろうか?

本書の著者ケン・ブランチャードは「1分間マネージャー」シリーズなど、多くのビジネス書を世に送り出している著名ビジネス作家だ。
著者は、読者からの「読んだ。だが実践できない」という悩みを多く聞いてきた。

「なぜ、ノウハウ本を実行できないのか」は、そのような「読んでも実践できない」読者を救済するための書籍だ。
本書では、読んだにもかかわらず実践できない理由と、実践するための法則を明らかにしている。

書籍まとめ

本書では、実践できない理由を
1)情報過多
2)ネガティブな思考
3)フォローアップの欠如
と説明している。

■情報過多
われわれは受け取る情報が多すぎる。
情報が多すぎるため、情報を受け流す傾向にあり、真剣に受け取った情報を吟味し、実践しようとない。
実践するには、少数のコンセプトに集中し、それを何度も繰り返し行い、そのアイディアやスキルをさらに発展させる必要がある。

■ネガティブな思考
心を閉じたままで情報を受け取っても、その情報を有効に活用することはできない。
受け取る情報はポジティブな姿勢で受け入れる。
また、自分はできると何度も自分自身に言い聞かせ、自分自身を信頼することが大切になる。
意見を聞くときは、疑いの心を持たず、すべてを受け入れるつもりで聞く(青信号思想、内容を確認することも必要。ことの記の姿勢は「注意!」で黄信号思想)

■フォローアップの欠如
行動を変え、望むような結果を得るには、仕組みとサポートと説明責任が必要になる。
そのためにはよいコーチをつけ、定期的に反復し会得することが大切。
コーチはさらにやる気を出させるために、見守り、褒めてやらなければならない。
いいところを取り上げ強調することで、さらに上達させてやることができる。

教える
やって見せる
それをやらせる
見守る
上達を褒める、または方向を変えさせる
教える
やって見せる
それをやらせる
見守る
上達を褒める、または方向を変えさせる

反復することで上達した後は、「頼む、やらせて、見守る、褒める」という方法にスイッチする。

感想

本書が指摘するように、ビジネス書を読んでも成功しないのは、読者が受け取る情報が多すぎることと、受け取った情報を実践していないことに起因する。

本書では、コーチの存在を介在させることで、実践する習慣づけを行うことを推奨しているが、ひとりの場合は実践ができない。
ひとりの場合はどうするか?
「フォローアップの欠如」で指摘しているように、行動を変えるには「定期的に反復する」、「見守り、褒める」という行為が重要である。

この2点を実践するコーチを、自分でやればいいのである。
「定期的に反復する」は、じぶんでTODOリストを作成し、実際にやったらチェックをつける。
「見守り、褒める」は、日々の終わりにTODOリストを確認し、その日の反省を行う。チェックが貯まってきたら、欲しかったものを買うなどして自身にご褒美を与える。

最初からがんばらずに、少しずつ実践することで、習慣化していくことが大切なのだ。